3月2023 発想の転換 スタッフ 長谷部健一

ポコ・ ア・ ポコ

No.258

2023年3月発行

川口自主夜間中学

スタッフ 長谷部健一

 

例えば、あるものを作る時にアイデアを出していて、行き詰 ったときよく発想の転換などと言って、今

までと違った見方をしてアイデアを 考 えることがあります。そして、発想を変えることによって、今ま

きでに気が付かなかった斬新なアイデアが生まれることがあります。しかし、この発想の転換ということが

意外と 難 しいのです。これはこういうものだという思い込みが発想の転換を 妨 げているからです。

さて、コインは円いかという問いがあった場合、多くの人がコインは円いと答えるでしょう。私 も円い

ほそ ながしかく と答えます。しかし、自動販売機のコインの投 入口はどうなっているでしょうか。細い長四角になって

いますね。いつも目にしているので、当たり前ではないかと思うでしょうが、この当たり前の気づきがな

かなかできないのです。おそらく、コインの 投 入 口を 考 えた人はコインを円ではなく見方を変えて長

四角と見た人ではないでしょうか。見事な発想の転換だと思います。

また、メガネが発明されたころは、虫眼鏡のようなメガネを手に持って使っていたそうです。しかし、

これでは片手が使えないので不便。後に両手が使えるようにと鼻に乗せる眼鏡も使われたようですが、こ

れもうまく固定できない。そして、現在の耳に掛けるスタイルになったそうです。目をよく見えるように

するために耳に協 力してもらう。面白い発想の転換だと思います。

このような例はいくらでもありますので、皆さん探してみるのも面白いのではないかと思います。