11月2022年 私の初めての日本語学習 趙淑娟(中国)

ポコ・ ア・ ポコ

題名はスペイン語 一歩ずつという意味

No.254

2022年11月発行

川口自主夜間中学

趙淑娟 (ちょうしゅくけん)(中国)

 

私の初めての日本語学習

 

日本語は上品で美しい言葉です。私はとても好きです。2021年の夏、私と娘が川口市役所に行った時、偶然見つけた川口自主夜間中学校の案内。これは外国人のために日本語を無料で学ぶ学校です。学習場所は私の家の近くにあります。私は迷わず教科書「みんなの日本語」を買いました。学校に来て、この広い教室で岡田先生のもとで、日本語の勉強を始めました。

 

最初は簡単だと思いました。ところが間もなく難題が次ぎ次ぎに出て来ました。

 

単語の量が増え続け、覚えるのがむずかしくなりました。私はたくさんの単語を小さなカードに書き込みました。時間があれば繰り返し読む。読み込んで暗記しました。

 

動詞の多様な変化、例えば「かきます」「かく」「かかない」など複雑です。そこで本の巻末の文法字句を繰り返し読んで推敲しました。努力を経て動詞の変化を身につけました。

 

家庭でひとり録音テープの聞き取りはむずかしい。携帯電話に録音して部屋の掃除、料理、散歩の時、聞いていた。教室で先生に手伝ってもらいました。録音練習をすべてこなし、真剣にメモを取った。

 

夜間中学での1年以上の学習を経て「みんなの日本語」の初級1を学び終えました。日本語の勉強は私の生活に、大きな変化をもたらしました。

 

今は一人でデパート、スーパー、コンビニの買い物ができます。自分で乗車券を買って、飛鳥山公園、上野公園で花見をしました。いくつかの日本の歌謡曲、例えば「昴」を歌い、生活が豊かになりました。

 

日本語の勉強は一歩一歩進むものです。私は引き続き努力します。道は遠いが日本語の勉強している皆さん、一緒に頑張りましよう。

 

スタッフからひとこと 岡田臣弘

私は趙淑娟さんの作文に殆ど手を加えていません。ひらがな、カタカナ、文法の学習を一から始め、1年間でここまで進歩するのだという例を、皆さんにお見せしたかったのです。教室には必ず私より早く来て自習しています。中学生のお孫さんの漢字書き取り帳まで持参し、発音練習を繰り返しました。学習に年齢は関係なし。彼女の熱意と努力は他の生徒さんの模範です。